俺のそばから離れるな‼︎


必死に口を動かしてパスタをゴクッと飲み込む。



「へ、変なこと言わないでよっ……!気管に入るとこだったじゃん」



奏を思いっきり睨み付けてやった。


だけど奏は動じる様子は一切ない。


余裕たっぷりで澄ましたように笑うだけ。



「口開けて待ってるさくらの姿が可愛すぎるのがいけねーんだろ?」



「なっ」



私はまたいちいちそれに翻弄されて、振り回されるんだ。


そして、ドキドキさせられてーー。


奏のことを意識せずにはいられなくなる。



ズルいよ、そんなの。


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