俺のそばから離れるな‼︎
season*5
暴かれたヒミツ
それから1ヶ月。
相変わらず代わり映えのない日々を送っている。
木が生い茂り、緑がいっぱいのここには蝉の声がうるさく響いていた。
「あっちー。もうすぐ夏休みだよなー」
「!?」
お風呂から出た奏が、上半身裸で冷蔵庫のドアを開ける。
毎度のことだけど、どうにも慣れなくていちいちビックリしてしまう。
ビックリというか……ドキドキするんだけどね。
「いつも言ってるじゃん。う、上の服着てよ」
「あちーからムリ。それに、どうせ脱ぐんだからよくね?」
「は、はぁ?」
どうせ脱ぐって、どういう意味よ!
「今日こそいいだろ?」
部屋の机で勉強していた私は、ミネラルウォーターを持ってベッドに座った奏にドギマギした。