俺のそばから離れるな‼︎
「相変わらず冷たいな〜、さっくは」
それなのにも関わらず、ケイはまったく気にしない様子で話しかけて来る。
キラキラと眩しい笑顔を振りまきながら。
そんなケイを一瞥し、教室を出た。
見渡す限り、どこもかしこもハデな男子たちばかり。
廊下の壁にはスプレーで書いた落書きと、なぜかひっくり返った机があちこちに散乱している。
これももう、見慣れた光景の一部。
やんちゃ盛りの問題児たちは、とにかくケンカっ早くて。
ささいなことがきっかけで睨み合っているなんてのも、よくある光景になってしまった。
最初はビクビクしてたけど、女子に手を上げようとする男子はさすがにおらず。
なんとか平穏に?過ごせているってわけ。