俺のそばから離れるな‼︎
明かされる素性
起きても気分は暗いままで、学校に行こうという気がしない。
っていうか、行きたくない。
「いつまでそうやってるつもりだよ?」
なかなかベッドから出ない私に奏が苦笑する。
「だって、退学……」
そこまで言いかけた時、奏がベッドの縁に腰掛けてスプリングがギシッと軋んだ。
なぜかドキンと跳ねる鼓動。
退学させられるかもしれないって時に、何ドキドキしてるんだか。
「大丈夫だって言っただろ?ほら、早く起きねーとこのまま襲うぞ」
頭をポンッと撫でられて、手に奏の指が絡み付いて来る。
「…………」
「ほら、早くしろよ。襲われたいのか?」
小さく首を横に振った。
だけど、起き上がる気になれない。