俺のそばから離れるな‼︎
ーーギシッ
しばらくすると、スプリングがまた軋んで。
お腹の上に重みが加わった。
「な、なにすんの……っ」
「襲って欲しいんだろ?」
私に跨って妖しい笑みを浮かべる奏。
その顔は魅力たっぷりでフェロモン全開。
「だ、誰もそんなこと言ってな……んっ」
言葉の途中で降って来た奏の唇に口を塞がれる。
柔らかくて温かい唇は、いつものように私の心に甘い疼きをもたらす。
何度も何度も繰り返される優しいキスに、思考がだんだんマヒして来る。
悩んでいたのがウソみたいに、心も体も奏で満たされていく。
ダメだってわかってるのに、私には拒否することが出来ない。
「んんっ……かな、で」
「なに?もっとして欲しい?」
「ち、ちが……っ」
両手を掴まれ、シーツにグッと押し付けられる。
それと同時に、さっきまで優しかったはずのキスが激しいものに変わった。