俺のそばから離れるな‼︎
「私もです。奏を好きな気持ちは誰にも負けません」
「そうか。そこまで言うなら仕方ない」
おじさんが観念したような声を出した。
え?
認めてくれたの……?
私と奏は顔を見合わせて目を見開く。
許してくれたってことだよね……?
ホッとしかけたのもつかの間ーー。
おじさんが再び口を開いた。
「認めてやる代わりに条件がある」
「はぁ?なんだよ、条件って」
「お前たちは今、会えなくても、すれ違っても、自分たちの気持ちは変わらないと言ったな」
確認するように私と奏の顔を交互に見ながら、おじさんは言葉を続ける。
私は何を言われるのか不安になりながら、耳を傾けた。