俺のそばから離れるな‼︎


「おーおー。威勢の良い女だな」



ガサッと音を立てながら、茂みの中から姿を現したのは鼻や口にピアスをたくさん付けた見知らぬいかついヤンキー。


ピアスは口に2箇所、鼻に3箇所。


ううっ。


どう考えても痛そうで見ていられない。


それに、怖すぎる。



鋭く光る眼光が私を捉えた。


ドクッと恐怖に怯える鼓動。


さっきまでの威勢の良さはなく、まさに蛇に睨まれたカエル状態で身動きが取れなかった。



「テメー、俺にそんな口利いていいと思ってんのかよ?」



「だ、だって……あなたがコンコンダッシュをするから」



ボソボソと聞こえないほどの小さな声しか出ない。


威圧感がすごいんですけどー!



「あ!?俺を誰だと思ってんだ?3年の頭張ってる男だぞ!!」



へっ……!?


こ、この人が?


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