俺のそばから離れるな‼︎
「勉強なんかより、他にすることあるだろー?俺の相手とか。俺の相手とか、俺の相手とか!」
ムスッとしながら、机に頬杖を付く自己中なこの男。
うっ。
ムダに色気をふりまくのはやめてくれ。
「集中出来ないから静かにしてよ。っていうか、うるさくするなら出てって」
「わーったよ。終わるまでは静かにしててやる」
「…………」
それから私は教科書に集中し、頭の中から奴の存在を遮断した。
宣言通り静かにしてくれたから、集中して勉強することが出来たのはいいけど。
奴が静かだと、それはそれで落ち着かないっていうか。
逆に気になっちゃうんだけど。
ーーチラッ
恐る恐る見上げると、私の手元を覗き込む奴と視線が重なった。