俺のそばから離れるな‼︎
「終わったのか?」
途端に嬉しそうに目を輝かせ始め、まるで子どもみたい。
「まだ……だけど。本当に静かにしてくれるとは思わなくて」
「なんだそりゃ。言ったことは守るし」
「適当人間なのに?」
「ひどい言い草だな。まぁ、間違ってねーけど。それより……ひとつ聞いていいか?」
「なに?」
いつになく真剣な顔を見せた桐生奏に首を傾げる。
「この前、こんな学校に来るはずじゃなかったって言ってたけど……アレ、どういう意味?」
「えっ……」
あ。
覚えてたんだ?
適当人間なくせに。
だけどあまりにも真剣な顔をしてるもんだから、ついつい私はこの学校に来ることになったいきさつを話してしまった。