俺のそばから離れるな‼︎
「あ、あとはねー!スポーツ万能で、成績優秀な人かなー!!どんなことにも一生懸命打ち込む姿を見たら、一瞬で恋に落ちるかも」
これも、面倒くさがり屋で何事にもやる気のない奏とは正反対なタイプ。
お願いだから、これで諦めてくれ。
「ほー。そんな男がタイプなんだな。よーくわかったよ」
うんうんと頷きながら、奏はひとりで納得している。
え?
諦めてくれるんじゃないの?
なに納得しちゃってんの?
ムリだからね?
黒ぶちオシャレメガネも、スポーツ万能も、成績優秀も。
奏の中にはナイ言葉でしょ?
「まー明日から頑張るから。つーか、そんなんでいいなら楽勝だし?」
「…………」
勝手に言わせておこう。
私には関係ないし?
もうどうでもいいや。
私はそんなことを思いながら眠りに就いたのだった。