深愛なる君へ、この愛を捧げます。




夜。




「…理人。今日は私だけ来たよ」




いつものようにお義母さんが作ってくれた夕飯を持って、理人のところにやって来た。




日海はあれから起きたけど、まだ眠そうで行くのが怠そうだったからお義母さんに任せてきた。




「…いただきます」




規則的な機械音が鳴る中、一人で夕飯を食べる。




「今日ね、日海のプール参観に行ってきたの。
あれ最後に見に来た親と遊ぶんだね。私知らなくて、もうびしょ濡れになって日海と遊んだよ。


あんなに遊んだの理人と海に行った以来で、久しぶりだった」




スマホにある写真を、目を閉じてる理人に見せる。
理人の目は開かないけど、日海の姿を理人にも見せたかったから。




「それでお義母さんにも写真見せたんだけど、プール参観に来てるお父さん見て、最近の男は気が利くって珍しく褒めてたんだ。
それにはかなりビックリしたよ」




お義母さんが写真を見て褒めている姿を思い出し、つい笑ってしまった。




お義母さんとのことを思い出すと、お義母さんに言われたことも思い出した。




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