深愛なる君へ、この愛を捧げます。
「…わっ」
私のお腹に耳をあてたまま、両腕を私のお腹と腰に回して抱きつくようにしてきた。
まるで私が理人の抱き枕みたい。
「…俺が二人を幸せにするからな」
さりげなく言った理人の言葉に幸せを感じた。
だって幸せそうに言うんだから、幸せを感じずにはいられないでしょ?
私はお腹に耳をあてる理人の頭を撫でた。
「お父さんがこう言うんだから、しっかり幸せにしてもらわないとね?」
「え!?今からプレッシャーかけるなよ!」
理人は慌てて起き上がって急に焦り出す。
自分で言ったことなのに。
理人は私と産まれてくる日海を幸せにしてくれると言ってくれた。
だから私は理人と日海が幸せに笑って暮らせるようにする。
三人でずっといられるように、私が二人を幸せにする。
目を覚まさない理人の手をキュッと握る。
「お義母さんにああ言われても、それでも私はあなたと幸せになると決めた。
あなたと私と日海の三人で幸せになるって、あなたが幸せにするって言ったから私はそれを信じるよ」
例え世界中が私達の幸せを否定しても、私はずっとあなたの言葉を信じてる。
その願いを込めて、私は理人の額にキスをした。