空の色




私が屋上に呼び出され、彼、宮内潤が行ってしまってからどれくらいの時間が経ったのだろうか…。



澄んだ青空をただぼーっと眺めていた。




「なにしてんの?」




ゆっくりと後ろを振り返った。




「新山じゃん。どうしたんだよ?」




そこに立っていたのは、同じクラスの合田夏樹。





「空、見てるの。」





「ふーん。空…ねぇ…。」





そう言うと、合田くんも空を見上げる。





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