空の色





やってきたのは屋上。



あの日のように、空の色は青く澄んでいた。




「葵…。」




空を見上げていた私に、彼が優しく私の名を呼ぶ。


『麻里』


あの時とおんなじ、優しい声で…。




「やり直したいんだ…。」




「なぜ…?」




肯定でも否定でもなく、私の口からでたのは疑問。




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