空の色




「みーつけた。」




「見つかっちゃった…。」




空き教室にいた合田くんを私は見つけた。




「今授業中だけど?」




「そっくりそのまま返すわ、その言葉。」




「男と一緒にいたらダメなんじゃない?」




「そうね。」




私がそう言うと、合田くんはぶっきらぼうに言い放った。




「帰れよ。」




「嫌だ。」




返した言葉が意外だったようで、彼は目を見開いていた。




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