空の色
「新山さ、もしかしてふられた?」
沈黙が続いた中での第一声はこの言葉。
「単刀直入すぎるんじゃない?さすがの私でも傷つく。」
私は少し鼻で笑った。
「悪い、悪い。」
申し訳なさそうに、でも笑いながら謝る合田くんに思わず笑みがこぼれる。
「言われちゃったんだ。お前の気持ちが分からない、って…。」
言いながらその場に座り込む。
「私、見た目冷めてるから分かりずらいみたい。」
彼の不安そうな顔が蘇る。
その時、合田くんが私の隣に腰掛けた。
「…好きだった?」
唐突の質問に、私は少し苦笑する。
「さぁね…。でも心はいたいんだ。」
ズキンズキンと、初めて感じる胸の傷み。
私は傷む胸をそっと押さえた。