空の色




屋上にたまたま行ったあの日。




泣きそうな顔で空を見つめる彼女に、少しの期待をしてしまった。





失恋した。




その現実を喜んでいる自分に、ものすごく嫌気がさした。




でもその後は止まらなかった。




彼女が好きだという想いは事実だから。




チャンスだと、



振り向かせようと…。




馬鹿みたいに追いかけて……。





でも現実は残酷だから。




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