空の色
「別れようなんて言わないよ?」
泣きそうな彼女にそう言うと、彼女は目を見開く。
「…な、別にそんな事思ってないもん。」
「俺と元カレ、一緒にしないで?」
「…っ…。」
俺はそっと彼女を腕の中におさめる。
「ねぇ…怒ってるでしょ?」
首を横にふる彼女。
「言ってくれたら帰りにパフェ2つ。」
「…うーん…。」
迷うのかよ…。
じゃあ…
「ピザも付けよう。」
「……。」
え?本気で悩んでる?
「…名前…。」
俺の腕の中でそう呟かれたのが聞こえて、俺はそっと彼女を離す。
「…名前で呼んでほしい。パフェ1ついらないから…。」
パフェもう1つとピザは食べるのね…。
そんなことを思い俺はふと笑みがこぼれた。