私の好きな人は、ヒーローでした。
それに、今更なんか言っても、誰も信じねぇしな。」

それは、すごく悲しそうな目をしながら、吐き捨てられた言葉。

「優しいね…」

「はぁぁ?!」
顔を真っ赤にする竹内くん。

「フフッ真っ赤」

「う、うっせ!」

「竹内くん。
私だけは、竹内くんの味方でいる。
忘れないで」

「……変わったヤツ……」
そういいながらも、嬉しそうに見えた。

「じゃぁな」

「うん!」

自分の席に戻ると、ジーッと、
私を見る來羅と、瑠衣。

「…なに?」

「アンタ、すごいね」
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