私の好きな人は、ヒーローでした。
「……うん。」

なんでだろう、
彼の背中は、すごく、小さく思えた。
だからかな。

私も、彼の背中に手を回した。

side雄弥

「……うん。」

許さねぇ……
俺、竹内雄弥
中学ん時から、地毛の茶髪のせいで不良扱いされ、何かあればすぐ俺だった。
どんなに否定しても、信じてはくれなかった。
どうせ、タバコのだって、わかってたんだ。
俺だって言われることは。
なのに、アイツは、
大沼結美那は、違った。
俺じゃないって、言ってくれたんだ。


そんな優しいヤツを……


「俺が……守るから。」
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