私の好きな人は、ヒーローでした。
「うん……っ」

傷つけて、あいつらぜってぇ……
許さねぇ。

「はよ。」

いつも通り制服に着替えて、リビングに行く。

「おはよ」

「なぁ、誰かシャワーしてんの?」
リビングの奥を見ながらいう。


「うん、……
もう、30分以上たつ……」


「はぁ?!」


「……泣きながら、何度も体洗ってるんだよ……」

「……」

「守ってやってよね……?
花那の大事な妹なんだから……」
「……わかってるよ……」

辛かった。俺のせいだから。


俺のせいで、あいつの人生は、めちゃくちゃになったんだ。
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