私の好きな人は、ヒーローでした。
「……電話しろよ…」

「それが、繋がんないの。
朝した時にさ、おかしくてさ。」

「おかしい?」

「うん…なんか、

『もう、無理だよ…ごめんね。つらい。許して…っ』

って、…
嫌な予感して…なんか、あったのかな…」

もう、無理だよ…ごめんね。つらい。許して……?
まさか、まさかな……

「……やべぇかも……」

「え?」

「自殺なんて、考えてねぇよな……?」


「……うそ、また……?」


「また…………?」

「あ!いや!」

「なんだよ?」

「……昔にも、自殺しようとしてんの。
結美那。」

あの、大沼が?
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