私の好きな人は、ヒーローでした。
「あぁ、大気(たいき)くん」

「そうそう!」

「まぁ!深く考えんな」

「…そうだね!!」


「あ、そうだ、私職員室行かなきゃなんだ先行っててー」

「了解ー!」

「来週、アイツの……命日だな」

「うん、今年も、三人で過ごそうね。」
そんな、二人の優しさに私が、気づくのは、まだまだ先なんだろう。

「失礼しました」

パタンッ
はぁぁぁぁ、疲れたなー

「うぉっ!」

小さい男の人の、悲鳴のようなものが外から聞こえた。

「な、なにやってるんですか!!」

「うわぁ!アンタ誰だよ!」

木に登っている彼。
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