私の好きな人は、ヒーローでした。
でもさ、そんなの、ただの同情でしょ?」


「結、結美那?!何いってんの?!
竹内は、本気で結美那のこと、しんぱ……」

「もう、疲れたの……っ明るく、キャラ偽ってたら、こんな性格なっちゃった……こんな自分も、汚れてる自分も、嫌いなの……っ拓海に嫌われちゃう……っ」

「たく、み?」

「竹内くん。どんなに、汚れてないって言われても、汚れてるの……もう、辛くて、どうしようもないので……っごめんなさい……」


前から、伸びてくる手。
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