私の好きな人は、ヒーローでした。
きれいな水が流れる川に行く……。

『ありえないよ……っ』

『……はぁ、結美那………っ』

『ふぇっ拓海…………っ』

拓海は、涙を流す私を、優しく抱きしめた。

『拓海…………っ最後でいい……っ抱いて……っ』

『…………もちろん。』

きっと、同じ気持ちだったんだね。どなんなに、白い目で見られても、罪だとしても、我慢出来なかった。
私たちは、生まれて初めて、ラブホテルに入った。

『ほんとに、いいのか?』

何度も、目に涙をためて、聞く拓海。

『うん。愛してる』

『俺だって……こんなに愛してんの……お前だけだよ。』

ほんとに、あいしてた、
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