私の好きな人は、ヒーローでした。
拓海以外の人なんて、愛せないと思った。
私達は、いけないと知りながらも、

ただの、恋人がする。行為をした。

許されなくても、

いい。

神様は、ほんとに、残酷な人だ。
私達は、悲しみから、逃げるように、何度も、何度も、忘れないように、体を重ねた。


最初で最後の……夜。



その次の日。
起きた時、拓海は、いなかった。
そして、すごく嫌な予感がした。
まさか。
そんな思いで、屋上に向かう。
そして、思った通り…………拓海は、飛び降りようとしてた。

『拓海!!』

『…結美那……っ』
< 45 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop