私の好きな人は、ヒーローでした。
「でも……っ 」

「おーい。席につけー」

担任の川村(カワムラ)が入ってきて前を向く來羅。

「とにかく、もう、アイツには、か関わんなよ?わかったな?」

「心配ないってば……」

危険っていうけど、
不良って感じの目じゃなかった。
逆に、すごく、優しい目をしていた。
だから、悪い人じゃない気がする。

「おーい。大沼ー、椎名ー、聞いてっかー?」

「聞いてませんでしたー。
すみませーん!」

「ったく、大沼は、正直すぎだ。」

「あはっ」

「バカ」

隣でそうつぶやく、瑠衣に、笑って前を向く。
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