青い空。
何度も願い続ける。
青い空が私の目の前に広がっている。それが凄く、憎たらしい。悔しい。
芝生の上は、少しチクチクして痛くて。独特の匂いが鼻を刺激する。
「っ、」
視界が緩む。涙が溢れる。
「ゆんちゃん……っ。」
たった1人の男の親友で、私の好きな人。空には、ゆんちゃんがいる。
ポロポロと流れ落ちる涙がうっとうしい。
「ゆんちゃん、ゆんちゃん。」
そう呼んでも、あの声はもう返ってこない。あの優しい声は。
私は、目を閉じた。夢の中だけでもゆんちゃんに会えるかな。