青い空。
『ゆんちゃん、遊ぼう!』
『うん!』
小さな女の子と男の子が、走り回る。
保育園、小学校、中学校、高校。ずっと一緒だったあのゆんちゃんがいた。
いつも来る場所は、芝生と青い空しかないこの場所だった。
小さな私達は、ゴロンと大の字になって寝転がる。
『芝生の匂い、嫌いー!』
私は、そう叫ぶ。昔から、私は芝生が苦手だった。
『そう?俺は好きだよー!』
ゆんちゃんは、歯を見せて笑っていた。芝生……好きになろうかな。