青い空。
『えー、ゆんちゃん凄いねっ!』
そう言うと、ゆんちゃんはへへっと照れ臭そうに笑った。
『あのね、俺……、空になりたい。この綺麗な空に。』
目の前は、青い空。フワフワで綿菓子みたいな雲が広い空に散らばっている。雲に乗ってみたいなぁ……、なんて。
『どうして?』
『……何となくだよ。』
ゆんちゃんは、1つ涙を流していた。私は見てみぬふりをしてしまった。
『そっか……。』
ゆんちゃんも、私も空が好きで空に憧れていた。