青い空。

私は、ゆっくり目を開けた。


本当に寝ていたみたいだけど、時間を確認すると1時間も経っていなかった。


「ゆんちゃん……ごめんね、助けられなくてごめんね。」


ゆんちゃんは、心配症でお人好しだから。自分のことを後回しにしすぎてたんだね。辛くなったんだよね、ごめんね。


『お前は、俺の親友でいてくれるか?』


『うん、当たり前じゃん!』


『そっか……ありがとな。』


最後にした会話が今も頭に焼き付いている。気づいてあげられなくてごめん。


ゆんちゃんは、空になった。この広い雄大な空に。



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