あのね、先生。-番外編-
「ほんとだ、蓮くん!」
「え、ちょっと待って!あれ彼女!?」
「絶対彼女だろ!」
「ちょ、行こ!」
固まって動かなかったから正確な人数は分からないけど、声を聞く限り相当な人数がいるんだろうな。
目の前にいる茉央ちゃんは目をパチパチさせてるけど、俺から目をそらさない。
「蓮くん!」
まずい。
その声の中には聞き覚えのあるものもあって、見てないから分からないけど多分、俺のクラスの生徒もいる。
何でよりによって茉央ちゃんといるときに会ってしまうんだろう。
頬から手を離して、茉央ちゃんの手を引いて俺の後ろに隠した。
「蓮くん!クリスマスに蓮くんと会えるなんて幸せ!」
「何、この集団」
「これから彼氏彼女いない組でクリスマスパーティー!蓮くんも来る?」
よく見たら男女同じくらい人数がいて、思ってた通り俺のクラスの生徒がほとんどだった。
俺のクラスってこんなに彼氏彼女いない子が多いわけ?