あのね、先生。-番外編-

「来るわけないじゃん!」

「そうだよ!だって今デート中でしょ?」

「蓮くんその後ろに隠してる人彼女だろ!俺見たい!」

「俺も!」

こうなるのが嫌で今まで写真も見せなかったのに、何でこうタイミング悪く会っちゃうんだろう。

後ろにいる茉央ちゃんはさっきからクスクス笑ってる。


「はいはい、蓮くんどいて!」

「わ!」

両サイドから腕を掴まれて引っ張られると、油断してたからすんなり茉央ちゃんから離れてしまった。

やばいとおもって振り返った時にはもつ茉央ちゃんの周りは生徒が囲んでて入れそうもない。


「可愛いんだけど!」

「やば!タイプ!」

なんて声が聞こえてきて、予想通りの展開に思わず笑ってしまった。

「可愛いし若くね?俺らと年変わんねぇんじゃねぇの?」

「やー、これはお似合いだわ」

うん、それは嬉しいんだけど。
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