あのね、先生。-番外編-
「おお、ピッタリだ」
それを見てなぜか蓮くん自身も驚いてて、「指細いなー」なんて言って笑ってる。
「蓮くん、何でサイズ分かったの?」
「この前手見せてって言ったの覚えてる?」
「うん、覚えてるけど……えっ、あれってサイズ確認してたのっ?」
「うん、俺とどのくらい違うか分かれば、どうにかなるかなって思って」
…すごい。それで指輪を買いに行った蓮くんってやっぱりちょっと天然だ。
「ここまでピッタリだと思わなかったからビックリしたけど、よかった」
…でもまあ、それが蓮くんだよね。
「茉央ちゃん」
「ん?」
「式場とか、ウェディングドレスとか、一緒に選びに行こう」
「んふふ、うん」
式場選びもドレス選びも、きっと蓮くんと一緒なら何だって楽しいんだよね。
「あ、あと、俺子供は2人欲しいな」
「んふふ、気が早いなー、蓮くん」
これから先のことを考える蓮くんは幸せそうで。きっとあたしも同じような顔してるんだろうなって。
「女の子?男の子?」
「どっちも欲しい。茉央ちゃんは?」