あのね、先生。-番外編-

なんて、んなことどうでもいい。

白城はこの場にいないんだし、どうせ見られてるわけでもない。

どう接しようが俺からがあの人のことを苦手だってことに変わりはないんだ。

篠原先生とは普通に先生同士に戻って、たまに会話してるとこも見かけるけど。

俺は無理。

そんなに心広くない。


預かってた書類とか色々溜まってて、今日まとめて渡せばいいと思ってた。

正直気乗りしなかったけど、そこでやめるのも変な話だ。

白城がこの姿を見てたら、やっぱり、なんて言って笑うんだろうな。

それ、ムカつくな。


「失礼しまーす」

ノックをすれば、どうぞと声が返ってきて、少しいなければいいと思った俺の願いはどうやら叶わなかったらしい。

まぁでも、先延ばしにすんのも面倒。

今までだってここに来る時は用件だけ伝えて、ものの数分で退室してた。

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