あのね、先生。-番外編-

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あぁ、頭痛い……

ズキズキと痛む頭を押さえて、瞼越しに見える日差しで何となく時間を把握した。

もうお昼くらいかな。


よく寝た。それにしても、頭痛いし何かちょっと肌寒いし、布団の感触がいつもと違うような…

まだ回りきってない頭のままゆっくりと目を開けると思っていた通り、窓からはキラキラと日差しが差し込んでいた。

それをボーッと眺めて、今日休みでよかった、なんて思う。


「……ん…?」

あたしの家、こんなに窓大きかった?

それに、うちのカーテンはボルドーじゃなくてアイボリーだったよね。

ベッドだってこんなにふかふかしてないし、こんなに大きくない。

窓からの景色だってこんな……こんなに街を眺められるようなものじゃない。


「……どこ…」

ここは、あたしの家じゃない。

そう気づくまでに随分と時間がかかったような気がする。
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