あのね、先生。-番外編-
そして何よりの問題は、そのベッドに入り込んでるあたしが、下着しか身につけてないってことだ。
だからいつもより肌寒かったし、布団の感触だっていつもと違った。
自分の家じゃない上に、大きなベッドにいる自分は下着姿ってことが頭の中をグルグル回って、血の気が引いた。
「うそ…」
きっと1人でここに来たわけじゃない。
その証拠に、シャワーの音が聞こえる。
誰かとここに来て、そういうことになってしまったってことだ。
全然覚えてない。
だって確か、あたしは連絡先を教えてなんかいないはずだし、あの後あの人とそんなに親しくした覚えもない。
…とは思えど、そういえば飲むペースが速くなってからのことは正直あまり覚えていない。
連絡先を教えることをどうにか回避しようとした結果だった。
飲みすぎたあたしは、あの合コンでの記憶が途中から全くない。