あのね、先生。-番外編-
「…茉央ちゃん、俺がいないとこでお酒飲み過ぎんのやめてね。絶対ダメ」
一体あたしは何をしでかしたんだろう。
「男がいるとこであんなに無防備に寝られたら、俺以外の人と今日みたいなことになっちゃうかもしれないじゃん」
……寝てしまったのか。
もう覚えてないに等しいほどの記憶を辿っていく。
微かにだけど覚えてる。
連絡先を教えてくれとしつこく言ってきてた男の人を上手くかわしながら、早く時間が経つことを願って1人でお酒を飲んでた。
合コンだってこともあって後ろめたさがあったから、なるべく喋らないでいようと思って。その結果飲むことしかすることがなくて、こんなことに。
「茉央ちゃんが電話に出てくれなかったら場所も分かんなかったし…」
蓮くんはムッとした顔をして、両手をあたしの頬に当てた。
ジッと見つめられて、今の自分の格好とか、ここがホテルだってこととか、色々混ざって顔に熱が集まった。