あのね、先生。-番外編-

「うわ、勘弁してよ…」

俺がベッドに乗ったのをいいことに、茉央ちゃんは嬉しそうにもっと引っ張ってくっついてくる。

何これ、何の拷問なの。

頼むから服着てよ。

酔ってる上に相手は女の子で、それも茉央ちゃんともなれば、力ずくでどうこうできるわけがなかった。

ほんとに、されるがままって感じ。


「んふふ…あつーい…」

「離れればいいんじゃない?」

普段なら絶対言わないようなことも、これから手を出さずに乗り切らなきゃならない自分を想像したら簡単に口から出た。

「だめ…、離さないもん…」

俺の胸元に抱きついたまま茉央ちゃんは、多分寝てしまった。

せめて身体が見えないようにと、布団をかけたらもうこのまま寝るしかない体制になってしまった。

それでも、下着しか身につけてない茉央ちゃんと抱き合って寝るなんて、ただの拷問だよね。

シたあとならまだしも、手なんて出せる状況じゃないからただの生殺しだし。
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