あのね、先生。-番外編-

酔ってピンク色に上気した肌も、少し開いた唇も、目の毒だ。

可愛いんだよ。

それは分かってる。

何度も好きだって言ったことも、離さない、なんて言ったことも、思い出すと余計に変になりそうだった。


「…ねぇ、蓮くん…」

目を年で半分寝たような、小さな声で茉央ちゃんは俺に言った。

「…ごめんね…イヤだったよね…」

くっついてるからもう表情は分からないけど、反省してるんだろう。

「ん、もういいよ」

頭をポンポンと撫でて抱きしめ返すと、さっきよりももっとくっついてきた。

だけどもう、それを拒否したりしない。

進んで合コンに参加したわけじゃないってことは聞かなくたってわかってるし、俺に対して悪いと思ってたこともちゃんと分かってるから。

ただ、ほんとに嫌だったってことは明日の朝言わせてよ。

それくらい、いいよね?
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