俺様紳士の恋愛レッスン
「分かってると思うけど、今日はエンの奢りだからね」
「もちろん喜んで奢らせて頂きマス」
月曜日の終業後にやってきたのは、今宵もお洒落なワインバー。
今ではすっかり常連客となってしまった私。
「一生懸命スマホ探してあげたのに? 結局別れられず? 挙句片柳さんに見捨てられた? ま、自業自得ってヤツね」
「誠に仰る通りでございマス」
萌は誰かさんと同じように、眉間にしわを寄せて笑う。
私のせいで、最近の萌はすっかり毒舌キャラが定着してしまった。
「で。向き合おうとしても片柳さんが忘れられないと」
萌はトパーズ色のワインを流し込むと、人参スティックでバーニャカウダソースを掬う。
「ホント、エンは救いようのないバカだね」
そう呆れながらも、やはり見捨てないでくれる萌。
これ以上ない申し訳無さに喉が熱くなり、慌ててワインを押し流した。
「もちろん喜んで奢らせて頂きマス」
月曜日の終業後にやってきたのは、今宵もお洒落なワインバー。
今ではすっかり常連客となってしまった私。
「一生懸命スマホ探してあげたのに? 結局別れられず? 挙句片柳さんに見捨てられた? ま、自業自得ってヤツね」
「誠に仰る通りでございマス」
萌は誰かさんと同じように、眉間にしわを寄せて笑う。
私のせいで、最近の萌はすっかり毒舌キャラが定着してしまった。
「で。向き合おうとしても片柳さんが忘れられないと」
萌はトパーズ色のワインを流し込むと、人参スティックでバーニャカウダソースを掬う。
「ホント、エンは救いようのないバカだね」
そう呆れながらも、やはり見捨てないでくれる萌。
これ以上ない申し訳無さに喉が熱くなり、慌ててワインを押し流した。