俺様紳士の恋愛レッスン
その後、軽食とお酒を堪能しつつ、実に健全な飲みの場が繰り広げられた。
1時間だけと言われていたにも関わらず、予想以上に会話は弾み、気が付けば彼の終電も近い時間になっていた。
店の外へ出ると、初春の風が火照った頬を優しく冷ます。
「ねぇ、本当によかったの?」
「何度も言わせんな」
「ハイ……」
というのも、いざ会計となった時、十夜は「男に恥をかかせるな」と言って、私からお金を受け取ることを頑なに拒否した。
元々は私が強引に誘ったというのに。
「ありがと、十夜」
申し訳なさから俯き気味にお礼を言うと、彼は「あぁ」とだけ呟いて、そっぽを向いてしまった。
こんな風に男性に奢られるのは初めてで、どんな顔をすればいいのかさっぱり分からない。
1時間だけと言われていたにも関わらず、予想以上に会話は弾み、気が付けば彼の終電も近い時間になっていた。
店の外へ出ると、初春の風が火照った頬を優しく冷ます。
「ねぇ、本当によかったの?」
「何度も言わせんな」
「ハイ……」
というのも、いざ会計となった時、十夜は「男に恥をかかせるな」と言って、私からお金を受け取ることを頑なに拒否した。
元々は私が強引に誘ったというのに。
「ありがと、十夜」
申し訳なさから俯き気味にお礼を言うと、彼は「あぁ」とだけ呟いて、そっぽを向いてしまった。
こんな風に男性に奢られるのは初めてで、どんな顔をすればいいのかさっぱり分からない。