俺様紳士の恋愛レッスン
5月下旬
叶わない恋の何がワルイ?
先週の水曜日、私は朝9時50分という時間を、どんな気持ちで過ごしていたのだろう。
忘れた。
あー、もうすぐ時間になる。
あー、どうしよう。
「エン、さっきからあーあーうるさいよ」
「ごめん萌、落ち着かなくて」
「なんで。片柳さんと仲良くなれたんでしょ?」
「そうなんだけどさ……」
気分が乗らないのは、どうしてだろう。
あの夜から数日後、一度家の様子を見に帰ってきたタカちゃんと顔を合わせた時、私は今までに無いほどの罪悪感に苦しんだ。
それは隠し続けてきた本音が、もう後戻りできないところまできてしまっているということの証明。
十夜との出会いは、完全なる起爆剤だった。
「もえー助けてー。私はどうしたらいいのぉー?」
「さっさと別れて片柳さんの方にいけばいいだけじゃん」
一刀両断の裁きを下されて、最早ぐうの音も出ない。
忘れた。
あー、もうすぐ時間になる。
あー、どうしよう。
「エン、さっきからあーあーうるさいよ」
「ごめん萌、落ち着かなくて」
「なんで。片柳さんと仲良くなれたんでしょ?」
「そうなんだけどさ……」
気分が乗らないのは、どうしてだろう。
あの夜から数日後、一度家の様子を見に帰ってきたタカちゃんと顔を合わせた時、私は今までに無いほどの罪悪感に苦しんだ。
それは隠し続けてきた本音が、もう後戻りできないところまできてしまっているということの証明。
十夜との出会いは、完全なる起爆剤だった。
「もえー助けてー。私はどうしたらいいのぉー?」
「さっさと別れて片柳さんの方にいけばいいだけじゃん」
一刀両断の裁きを下されて、最早ぐうの音も出ない。