好きだからキスして何が悪い?
美味しそうなランチプレートの写真を見るともなく眺めていると、「まぁたしかにね」と文ちゃんが言う。
とりあえず皆でメニューを決めて店員さんを呼び、頼み終えたその時。
「じゃあ、今日だけでいいから僕とデートして?」
身を乗り出すようにして、琉依くんがそんなことを言い出した。
しばし瞬きを繰り返す私。
「デ、デート!?」
「だって菜乃ちゃん、せっかく大変身したのにもったいないじゃん。ちょっとデート気分を味わってみない?」
ニッと口角を上げる琉依くんに、私は目を丸くしたまま戸惑いまくり。
すると、文ちゃんがレモンティーをストローで吸い上げながら、軽い調子で言う。
「いいんじゃない? 琉依で男の免疫つけさせてもらえば」
「えぇ、でも文ちゃんが……」
「あたしは菜乃の変身した姿を見れただけで満足だから。夕方からバイトだし」
にんまり笑った彼女は、「どうぞお気になさらず~」と言いながら立ち上がり、空になったグラスを持ってドリンクバーの方へ行ってしまった。
その姿から私に目線を移した琉依くん。
「僕、もうちょっと菜乃ちゃんと話したいんだけど……ダメかな?」
とりあえず皆でメニューを決めて店員さんを呼び、頼み終えたその時。
「じゃあ、今日だけでいいから僕とデートして?」
身を乗り出すようにして、琉依くんがそんなことを言い出した。
しばし瞬きを繰り返す私。
「デ、デート!?」
「だって菜乃ちゃん、せっかく大変身したのにもったいないじゃん。ちょっとデート気分を味わってみない?」
ニッと口角を上げる琉依くんに、私は目を丸くしたまま戸惑いまくり。
すると、文ちゃんがレモンティーをストローで吸い上げながら、軽い調子で言う。
「いいんじゃない? 琉依で男の免疫つけさせてもらえば」
「えぇ、でも文ちゃんが……」
「あたしは菜乃の変身した姿を見れただけで満足だから。夕方からバイトだし」
にんまり笑った彼女は、「どうぞお気になさらず~」と言いながら立ち上がり、空になったグラスを持ってドリンクバーの方へ行ってしまった。
その姿から私に目線を移した琉依くん。
「僕、もうちょっと菜乃ちゃんと話したいんだけど……ダメかな?」