好きだからキスして何が悪い?
「ヘタレだろ、俺」
無表情で自嘲する彼に、私は若干ギョッとしつつ、ぶんぶんと首を横に振る。
「や、全然そんなことは思わないけど!」
「けど?」
「……如月くんはすごく仲間想いで、あったかい人なんだなって」
今のパープルのやり方が気に食わなくて戻りたくなかったっていう気持ちも、なんとなくわかるし。
音哉さんというお兄さんとのことで、ずっと責任を感じ続けていたんだもんね。
それだけ音哉さんの存在が大きくて、大事な人なんだろうけど。
優しい心を持っていなければ、そこまで自分を責めたりなんてできないはず。
「最初は冷たい人なのかなって思ったけど、本当は真逆だったんだね」
にこりと笑みを向けると、如月くんはふいっと顔を背けてしまう。
「……お前は買いかぶりすぎだ」
そう呟いた彼は、星空を見上げて、「でも」と言葉を繋げる。
「菜乃と一緒にいれば、もっと優しくて強い人間になれそうな気がするよ」
「如月くん……」
「何の根拠もないけどな」
軽く笑う彼だけど。
そんなふうに思ってくれているなんて、私にとってはものすごく嬉しいことだよ。
無表情で自嘲する彼に、私は若干ギョッとしつつ、ぶんぶんと首を横に振る。
「や、全然そんなことは思わないけど!」
「けど?」
「……如月くんはすごく仲間想いで、あったかい人なんだなって」
今のパープルのやり方が気に食わなくて戻りたくなかったっていう気持ちも、なんとなくわかるし。
音哉さんというお兄さんとのことで、ずっと責任を感じ続けていたんだもんね。
それだけ音哉さんの存在が大きくて、大事な人なんだろうけど。
優しい心を持っていなければ、そこまで自分を責めたりなんてできないはず。
「最初は冷たい人なのかなって思ったけど、本当は真逆だったんだね」
にこりと笑みを向けると、如月くんはふいっと顔を背けてしまう。
「……お前は買いかぶりすぎだ」
そう呟いた彼は、星空を見上げて、「でも」と言葉を繋げる。
「菜乃と一緒にいれば、もっと優しくて強い人間になれそうな気がするよ」
「如月くん……」
「何の根拠もないけどな」
軽く笑う彼だけど。
そんなふうに思ってくれているなんて、私にとってはものすごく嬉しいことだよ。