好きだからキスして何が悪い?
私、冴島菜乃(サエジマ ナノ)は、この春高校二年生になったばかりの平凡な……
ううん、平凡以下の地味な女子だ。
小さな頃から本が大好きで、友達と外で遊ぶより、ひとりで図書館に行く方が好きだった。
本が好きと言っても、皆が読んでいるようなファッション雑誌には興味がない。
おかげで、今何が流行っているのかもわからない私の私服は、妹いわく“原始時代か!ってくらい古くてダサい”らしい。
原始時代はひどいよね……一応ちゃんと服は着てるんだから。
普段は制服があるから、服装のことを考えなくていいのはありがたい。
しかもうちの高校の制服は、グレーのチェック柄のスカートと、首元の赤いリボンが可愛いデザイン。
ただ着ているだけでおしゃれに見えるから、とっても気に入っている。
その制服に着替えると、長い黒髪に寝癖をつけたまま一階に下りた。
洗面所の鏡を覗きながら、この長い髪を編んでいくのがいつもの日課。なんだけど。
「ちょっとお姉ちゃんジャマ」
どんっと私を突き飛ばすくらいの勢いで割り込んできたのは、わが妹の美紅(ミク)。
ううん、平凡以下の地味な女子だ。
小さな頃から本が大好きで、友達と外で遊ぶより、ひとりで図書館に行く方が好きだった。
本が好きと言っても、皆が読んでいるようなファッション雑誌には興味がない。
おかげで、今何が流行っているのかもわからない私の私服は、妹いわく“原始時代か!ってくらい古くてダサい”らしい。
原始時代はひどいよね……一応ちゃんと服は着てるんだから。
普段は制服があるから、服装のことを考えなくていいのはありがたい。
しかもうちの高校の制服は、グレーのチェック柄のスカートと、首元の赤いリボンが可愛いデザイン。
ただ着ているだけでおしゃれに見えるから、とっても気に入っている。
その制服に着替えると、長い黒髪に寝癖をつけたまま一階に下りた。
洗面所の鏡を覗きながら、この長い髪を編んでいくのがいつもの日課。なんだけど。
「ちょっとお姉ちゃんジャマ」
どんっと私を突き飛ばすくらいの勢いで割り込んできたのは、わが妹の美紅(ミク)。