好きだからキスして何が悪い?
本当に、何でこのタイミングまで気付かなかったんだろう。
その人ばかり気になるって、恋愛小説ではおなじみの恋に落ちた証拠なのに!
妄想で恋愛脳を鍛えてきたはずだったのに、まったく身に付いていなかったのか……。
それより私、本当に如月くんのこと……好き、なの?
リアルで恋愛感情を持ったことが今までないから、これが本当に好きって気持ちなのか自信がないよ。
でも彼のことを想うとドキドキするし、意識していることは間違いない。
これが、恋をするって感覚なんだろうか──。
「ちょっと菜乃、どういうことなのよ!? 戻ってきなさーい!」
胸に手をあてながらぼーっとする私は、文ちゃんにガクガクと肩を揺らされても、しばらく上の空だった。
その後、結局文ちゃんに包み隠さず自分の気持ちを話した。
ひとりで悩んでも、答えなんて出そうにないし。
すごく驚いていたけど、『地味同士、案外お似合いなんじゃない?』と、最終的には背中を押してくれた
……というより、面白がっているみたいだった。
妄想ですべて完璧な王子様にばかり恋をしてきた私が、メガネクラ男子に惹かれてしまうとは。
現実は小説のようにうまく行くのでしょうか……。
その人ばかり気になるって、恋愛小説ではおなじみの恋に落ちた証拠なのに!
妄想で恋愛脳を鍛えてきたはずだったのに、まったく身に付いていなかったのか……。
それより私、本当に如月くんのこと……好き、なの?
リアルで恋愛感情を持ったことが今までないから、これが本当に好きって気持ちなのか自信がないよ。
でも彼のことを想うとドキドキするし、意識していることは間違いない。
これが、恋をするって感覚なんだろうか──。
「ちょっと菜乃、どういうことなのよ!? 戻ってきなさーい!」
胸に手をあてながらぼーっとする私は、文ちゃんにガクガクと肩を揺らされても、しばらく上の空だった。
その後、結局文ちゃんに包み隠さず自分の気持ちを話した。
ひとりで悩んでも、答えなんて出そうにないし。
すごく驚いていたけど、『地味同士、案外お似合いなんじゃない?』と、最終的には背中を押してくれた
……というより、面白がっているみたいだった。
妄想ですべて完璧な王子様にばかり恋をしてきた私が、メガネクラ男子に惹かれてしまうとは。
現実は小説のようにうまく行くのでしょうか……。