好きだからキスして何が悪い?
って、そんなことに感動してる場合じゃない。
「本当なら僕が送ってあげたいくらいなんだが、まだ仕事があるしなぁ」
困ったように腕を組んで言う店長さんは、もしかしたら私のお父さんより過保護かも。
そこまで心配してもらわなくても大丈夫ですよ、と伝えようとした時。
「わかりました。俺が責任持って送ります」
なんと如月くんが、思わぬことを言い出した。
ぱっと表情を明るくする店長さんと、目を見開く私。
「えっ!? でも──」
「お疲れ様でした」
私の言葉を待たずに、彼はさっさとお店のドアの方に向かう。
えぇ~本当に送ってくれるつもりですか!?
「ありがとう、頼んだよー!」と言う店長さんにひとまず頭を下げ、私は如月くんを追い掛けた。
慌ただしく本屋を出ると、彼の隣に並んで必死に引き止める。
「如月くん! 私本当に大丈夫だから……!」
「店長があそこまで言ってんだ。しょうがねぇから送ってやる」
面倒臭そうに言う彼だけど、心底嫌なら店長さんには送ったことにしておくだけで、私をひとりで帰らせてもいいはず。
それなのに、本当に送ってくれるなんて……。
「本当なら僕が送ってあげたいくらいなんだが、まだ仕事があるしなぁ」
困ったように腕を組んで言う店長さんは、もしかしたら私のお父さんより過保護かも。
そこまで心配してもらわなくても大丈夫ですよ、と伝えようとした時。
「わかりました。俺が責任持って送ります」
なんと如月くんが、思わぬことを言い出した。
ぱっと表情を明るくする店長さんと、目を見開く私。
「えっ!? でも──」
「お疲れ様でした」
私の言葉を待たずに、彼はさっさとお店のドアの方に向かう。
えぇ~本当に送ってくれるつもりですか!?
「ありがとう、頼んだよー!」と言う店長さんにひとまず頭を下げ、私は如月くんを追い掛けた。
慌ただしく本屋を出ると、彼の隣に並んで必死に引き止める。
「如月くん! 私本当に大丈夫だから……!」
「店長があそこまで言ってんだ。しょうがねぇから送ってやる」
面倒臭そうに言う彼だけど、心底嫌なら店長さんには送ったことにしておくだけで、私をひとりで帰らせてもいいはず。
それなのに、本当に送ってくれるなんて……。