好きだからキスして何が悪い?
「も、もし変な演出とか要求されたらどうするの?」
平然を装って、目を合わさないまま質問すると。
「本番でぶち壊す」
ひょえぇー!
やっぱり、ただやられっぱなしなだけじゃないんだ!
どうやってぶち壊すのかは想像もつかないけど、きっと恐ろしいことになりそう……。
如月くんはしれっとしたまま選択肢を挙げる。
「もしくはバックレる。か、野崎をシメる」
「なぜ野崎くんをイケニエに……」
彼の一言で劇をやる流れになったからなのかな、と考えながら口の端を引きつらせる私。
そんな真顔で言われると冗談に聞こえないですよ……。
デビルな如月くんを想像して縮こまっていると、ふとこの間三人組に絡まれた時のことを思い出した。
あんなにケンカが強い如月くんだもん、仮にやり合ったとしたら野崎くんなんてあっという間にやられちゃうだろうな。
クラスの男子全員を敵に回しても、彼は負けないかもしれない。……でも。
「如月くん、何があっても暴力はダメだよ?」
彼の目を見て、真剣に訴えた。
綺麗事かもしれないけど、やっぱり良くないことはしてほしくない。
平然を装って、目を合わさないまま質問すると。
「本番でぶち壊す」
ひょえぇー!
やっぱり、ただやられっぱなしなだけじゃないんだ!
どうやってぶち壊すのかは想像もつかないけど、きっと恐ろしいことになりそう……。
如月くんはしれっとしたまま選択肢を挙げる。
「もしくはバックレる。か、野崎をシメる」
「なぜ野崎くんをイケニエに……」
彼の一言で劇をやる流れになったからなのかな、と考えながら口の端を引きつらせる私。
そんな真顔で言われると冗談に聞こえないですよ……。
デビルな如月くんを想像して縮こまっていると、ふとこの間三人組に絡まれた時のことを思い出した。
あんなにケンカが強い如月くんだもん、仮にやり合ったとしたら野崎くんなんてあっという間にやられちゃうだろうな。
クラスの男子全員を敵に回しても、彼は負けないかもしれない。……でも。
「如月くん、何があっても暴力はダメだよ?」
彼の目を見て、真剣に訴えた。
綺麗事かもしれないけど、やっぱり良くないことはしてほしくない。