キセキ〜君がいて、あたしがいて〜
ある秋の金曜日。
おはようのキスをした時、心なしか
瑞樹の顔色が悪い。
食欲もないらしく、ほとんど食事を
食べていない。

「病院に行こう?」
あたしは心配になって瑞樹に聞く。

「明日はちゃんと体休めるから
今日は行かせて?
無理は絶対しないから」
瑞樹は1度言い出したら絶対に
聞かない。
無理だけはしない事を条件に、
瑞樹は仕事場である学校に行く。

「いってらっしゃい」

「いってきます」

いつもは瑞樹からだけど今日は
あたしからキスした。

”絶対無理しちゃダメだよ?”
目で訴えるとそれに気付いた瑞樹は

「俺は大丈夫。心配してくれて
ありがとな。」
いつもの優しい瑞樹。

もう1回キスして瑞樹を見送った。
< 18 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop